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クヤダンスカレッジのブログ
七等星を見つけて第3話 今回は特にいい回でした
2026年08月20日
七等星をみつけて第3話

昨日配信しました。

こちらから見れます。

第1話からも読めますのでさかのぼって見てみてください。

https://shonenjumpplus.com/app/viewer/ec1000071325


以前、作者の本田三郷先生がうちに取材に来てくださり、体験レッスンを受けていただいたことがありました。


​そのとき私が何気なくお話しした

「リードは手で押したり引いたりすることではなく、行き先(空間)を開けてあげること」や、

「ダンスには自分の内面や中身がすべて出る」といいました。

その事がこの第3話の作品の中でとても大切にクローズアップして描いてくださっていて……読んだとき、本当に嬉しくなりました。


​特に印象的だったのが、作中の浅香さんのエピソードです。

彼女は他の人とは上手く踊れなかったけど、中君とだけは踊ることができる。

その理由として「中君は行き先を開けてくれるリードをしてくれるから」という描写がありました。

​これ、本当にその通りなんです!

​ダンスのリードというと

つい「押したり引いたり」して相手をコントロールするものだと思われがちですが、

本当に心地よいリードは違います。

自分の体重をうまく相手に伝えて

結果、押したり引いたり的な感覚になりますが

相手の足が自然に出るように

「次に行くための空間」を開けてあげること

これこそが踊り手にとって一番心地よいリードに繋がります。

​そしてもう一つ心に響いたのが、中君が自分自身と向き合い、観察し、葛藤する哲学的な描写です。

​ダンスって、本当に自分の内面や「中身」がすべて外に出てしまうものなんですよね。

​私もかつてラテンA級で頑張っていた頃、

「ダンスが真面目すぎる」と言われることも多く、

自分の内面や心を豊かにしようと、

映画や演劇を観に行ったり、

美術館を巡ったりと、

あらゆるアプローチで模索していた時期があります。

中君の姿を見て、当時の自分の葛藤が重なり、深く共感しました。


​話は変わって

今回は哲学を感じて・・・


​「一生懸命」になることは、素晴らしい事なんです。

ただ、一生懸命さには様々な種類や方向性があります。

努力したけど実らなかったり空回りだったと思う事もあると思うんですが

ある角度から見れば不正解に思える努力も、別の視点から見れば正解になるかもしれない。

ダンスにおける努力や一生懸命さに「絶対の正解」はなく、視点を変えればどれもが正解なのだと感じます。


​だからこそ、色んなアプローチや方法を試してみて、

どれが自分に合っているのかを自分自身で取捨選択していけばいいのかな、と思うのです。


​この作品は、単に「社交ダンスに日常」や「競技の結果」を描くだけでなく、

人の心の奥底にある揺らぎや向き合い方を丁寧に救い上げてくれます。

取材での会話をこんなにも深く温かい表現で作品に落とし込んでくださった本田先生に、心から感謝したいです。

​ダンスの奥深さと人間のドラマが詰まった、本当にステキな作品でした。